「ブルーノート・レコード ジャズを超えて」の感想&レビュー
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こんにちは、狛江人(@komaebito)です。

先日、ジャズ映画「ブルーノート・レコード ジャズを超えて」を見てきたので、早速感想を書いてみようと思います。

この映画は、歴代の「ブルーノートレコード」に関わったアーティストやエンジニア、社員らの対話を通じて過去の80年の歴史を振り返るドキュメンタリー映画となっています。

この映画で、やはり気になったのは、出演者ですね。トップに「ハービーハンコック」という名前があったのが自分的には注目ポイントでした。(大好きなピアニストだったので)

まだこれから上映する箇所も多いようですが、今回は一番早く上映した渋谷の「ル・シネマ」という映画館で見てきました。まずは、ミニシアターの紹介から。

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ル・シネマ Bunkamura

映画の紹介に行く前に、映画館「ル・シネマ」の紹介します。

こちらは、渋谷駅から徒歩7分ほどで、文化村オーチャードホールなどが入っている建物の6Fにあるミニシアターです。

入り口はこんな感じです。

近くに、上映中の映画の看板が配置されています。

シアターは全部で2つあり、120-150席ぐらいのキャパになっています。

自分が見たのは21時過ぎからの最終上映だったため、人数は20人ぐらいでした。

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「ブルーノート・レコード ジャズを超えて」の紹介

マイルス・デイヴィスからノラ・ジョーンズまで、
80年にわたりジャズをリードしつづける革新的レーベル「ブルーノート・レコード」。その真実に迫る傑作ドキュメンタリー。

第二次世界大戦前夜、ナチス統治下のドイツからアメリカに移住した二人の青年、アルフレッド・ライオンとフランシス・ウルフ。

大のジャズ・ファンであった彼らは、1939年にニューヨークで小さなレコード会社「ブルーノート・レコード」を立ち上げた。

レコーディングにあたって、アーティストに完全な自由を渡し、かつ新曲を書くよう励ます──
理想を求め、妥協することのないライオンとウルフの信念は、ジャズのみならず、アート全般やヒップホップ等の音楽に消えることのない足跡を残してきた。

映画はスタジオの風景から始まる。

ロバート・グラスパーを中心に若手アーティスト達で結成されたスーパー・グループ、ブルーノート・オールスターズ。現在のブルーノートを代表する彼らのレコーディング・セッションに、
2人のレジェンド、ハービー・ハンコックとウェイン・ショーターが現れる──

のちに監督自身が「魔法のような時間だった」と振り返るスペシャル・セッションの映像やレアなアーカイヴ映像、そして歴代のブルーノートのアーティストたちや、レーベルと密接に関わった人々との対話を通じて、80年にわたり世界中の音楽ファンを魅了しつづけるジャズ・レーベルの真実に迫る、傑作ドキュメンタリー。

出演
ハービー・ハンコック
ウェイン・ショーター
ルー・ドナルドソン
ノラ・ジョーンズ
ロバート・グラスパー
アンブローズ・アキンムシーレ
ケンドリック・スコット
ドン・ウォズ
アリ・シャヒード・ムハマド(ア・トライブ・コールド・クエスト)
テラス・マーティン
ケンドリック・ラマー(声の出演) etc.

監督:ソフィー・フーバー
字幕翻訳:行方 均
配給:EASTWORLD ENTERTAINMENT
協力:スターキャット
2018年 スイス/米/英合作 85分

公式ホームページより
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感想

映画の構成として、過去のブルーノートレコードのレジェンドアーティストたちを歴史順に名曲とともに取り上げていくのかな?と思いきや、今回はそこに、現在のミュージシャンやレーベルの社長たちが登場し、振り返るという感じの構成になっています。

映画の序盤は、以前ハービーハンコックと次世代のブルーノートオールスターズ(ロバートグラスパーたち若手ミュージシャン)とで作られたアルバム「アワーポイントオブビュー」のレコーディング風景から始まります。

流れてくる曲は本当に名曲中の名曲ばかりです。「セロニアス・モンク」が全然売れなかったという話から始まり、「アート・ブレイキー」の超絶ドラマーの誕生、ジャズをファンキーに捉えた新しい形のジャズを生み出した「ホレス・シルヴァー」、映画にもなった「リー・モーガン」、そしてハービーやマイルス時代を経て、2000年のニュー・スター「ノラ・ジョーンズ」まで時代ともに紹介していきます。
やはりジャズの黄金期ハードバップ時代のスターアーティストは山ほどいた時代に比べると、20世紀後半は、「ノラ・ジョーンズ」や「ロバート・グラスパー」などスターとなるアーティストは少数派になってきたのかなというのが正直なところです。そしてやはり改めて感じるのは、過去も現代も中心にいる「ハービー・ハンコック」の偉大さですね。
自分がハービーハンコックを好きな理由として、今いる音楽にとどまらないという彼の世界観です。ハービーは過去にもモダンジャズからファンク、フュージョン、他ジャンルのアーティストのコラボなど様々な取り組みにチャレンジしています。そして、現代もロバートグラスパーをはじめとした若手ミュージシャンを応援し、コラボにも快く参加し、ジャズを盛り上げようとしている、ここまでのミュージシャンはなかなかいないと思います。

昨年東京ジャズでハービーハンコックのライブを見に行った時、自分のステージに「ロバート・グラスパー」を呼びつけて、楽しそうにセッションをしているのを思い出しました。

ブルーノートレコードの歴史を振り返るだけでは、「まあそうだよね」で終わってしまいますが、中でも2つ印象的に残ったことを紹介したいと思います。

ハービー・ハンコックとマイルス・デイヴィスのライブでのエピソード

1つは、ハービーハンコックがマイルス・デイヴィスとのライブ時にミスをしてしまった時のエピソードです。ライブは絶頂!観客も大盛り上がりの中、ハービーはミス・トーンをしてしまったそうです。すると、マイルスがそれに気づき、なんとハービーのミス・トーンを正当化してくれたのだというのです。これには驚きました。自分もライブをするのでよくわかりますが、ジャズには正解も不正解もありません。しかし、明らかに音階やコードと違った音を出してしまうと、音がぶつかり不協和音として聞こえてしまうことがあります。そのため、もしそのような音を出したときには、自分自身であえて何回かミス・トーンを繰り返すことで、正当化することはありました。しかし、他人にミストーンを正当化されたなんて話は聞いたことがありません。よっぽどハービーの音をマイルスは聴いており、それに反応されたことにも気づけたハービーというのは音楽的な信頼関係があってのことだと思います。「いやーもう頭が上がらないよ」とハービー。いやー、こんな奇跡のようなエピソードに、こんなライブができたら、最高だろうなとエピソードを聞いていてニコニコしてしまいました。

次世代のジャズは僕らがつないでいくという決意

最後のほうで話していた、今や飛ぶ鳥を落とす勢いの人気ドラマー「ケンドリック・スコット」の話です。ジャズのイベントには引っ張りだこの彼ですが、やはり過去の偉人たちの影響はとても受けているようで、「アートブレイキーは僕にとって大学」だとも言っていました。プレイスタイルは異なるものの、ジャズは過去にあったものに影響を受け、次世代のジャズへとつながっていくと思います。その中でも、現代ジャズの中心となるハービーやウェインなどから受け継いできたものを、今度はケンドリック含む若手ミュージシャンがさらにその下の世代へと伝えていくと真剣に答えていた姿にはちょっと感動しました。ロバート・グラスパーの「ブラックレディオ」をはじめとした次世代のジャズを少しでの多くの人に聞いてもらいたいなと1人のジャズファンとして思いました。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

ブルーノートレコードの歴史を振り返るというだけではなく、現代の若手ミュージシャンと巨匠ハービーハンコック&ウェインショーター(ルー・ドナルドソンもいた)などのミュージシャン、レーベルに関わってきた人たちによる当時のエピソードを交えたドキュメンタリーでした。

現代のミュージシャンが、過去の偉人たちについて、どうとらえているのかが非常に興味深かったので見ていて楽しかったです。そして、改めてハービーハンコックは偉大過ぎるなと感じさせられた映画でした。

よければ、ぜひ劇場へ足を運んでみてくださいね。劇場情報はこちらです。

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