こんにちは、ゴウ(@GouBusiness)です。
近年は「ブラック企業」に関する様々なニュースを見る機会も増えており、
と自身が在籍している会社に対してもこのように考えている方も少なくないかもしれません。
長時間労働や休日出勤で体も心もクタクタになっていて、この状態が長期間続いているのなら、あなたの会社はブラック企業かもしれません。ブラック企業に勤め続けると、肉体的にも精神的にも消耗してしまうことも。
といった声もあるかと思います。
今回はこんな不安を解決していくべく、実際にブラック企業を辞めるにあたってどのような行動をとっていけばよいのかを解説していきます。
目次
本当にブラック企業かを判断しよう
まずは今働いている会社がブラック企業かどうか?を判断してみましょう。
ちなみにブラック企業とは一般的に以下のような状態を指しています。
・長時間労働の休日出勤が常態している ・賃金の未払いなどの違法行為が行われてたりする |
まずは自身の会社がブラック企業かどうか判断するポイントを確認していきましょう。
労働時間をチェックしてみよう
ブラック企業の多くは長時間労働が当たり前になっています。
まずは
残業時間が毎月どのくらいあるのか |
を確認しましょう。
厚生労働省は
1ヶ月の残業時間が80時間を超えている場合、過労死ライン |
と定めています。
ちなみに過労死ラインとは「長時間労働と健康障害の因果関係を証明できる時間外労働時間の目安」です。もし残業時間が日常的に80時間を越えているのなら、ブラック企業の可能性があります。
次に
休日が週に1日以上取れているかどうか |
を確認しましょう。
労働基準法では週1日以上の休日を与えなければならないと定められています。そのため休日が週1日以上取れないのなら、ブラック企業の可能性が高いかもしれません。
最後に
休憩時間をしっかりとれているか? |
を確認しましょう。
休憩時間の有無も判断基準の1つになります。
休憩時間が労働時間の途中に
・労働時間が6時間を超える場合は45分以上 ・8時間を超える場合は60分以上 |
の休憩時間を与えないといけないと定められています。これが守られていない場合は極めてブラック企業である可能性が高いでしょう。
まずは
・月の残業時間
・休日
・休憩時間
これらからブラック企業かどうか判断してみましょう。
給料をチェックしてみよう
次は給与面に関してです。
給与の未払いや残業代の未払いがあるかどうかはブラック企業かどうかの判断基準の一つです。
また
・給料が最低賃金以下になっていないか? ・労働契約や就労規則にない給料が減額があるか |
なども合わせてチェックしてみましょう。
合計の労働時間(残業時間も含む)を給与で割った時に時給1000円以下であれば間違いなくブラック企業と言えるでしょう。
また税金や社会保険料以外にも旅行の積立費や親睦会費、業務上のミスで生じた損害などが勝手に天引きされている場合は法律違反の可能性が高いです。これらは給料明細をみれば確認することができるため、過去のものも含めて一度チェックしてみましょう。
人事関連を疑ってみよう
次は人事関連のチェックです。
法律上の管理監督者は経営者に近い権限や責任を与えられていることから
・残業時間の上限がない ・法定休日を与えなくていい |
などと定められています。
そのためブラック企業の中には、この制度を悪用して名前ばかりの管理職を増やしてるという会社も存在します。
それ以外でも
・男女間で評価が不平等 ・不当解雇がある ・退職を断られる |
などの場合には、ブラック企業の可能性が高いでしょう。
社員を使い捨てすることを前提に大量採用、大量離職が当たり前になっているような企業は要注意です。
会社の文化をチェックしてみよう
最後はパワハラやセクハラです。
・同僚の前で上司から激しく叱責された ・就業間際に急ぎの仕事を大量に押し付けられた |
などといった行為が日常的に行われているようであれば、かなり問題です。
また半ば強制的に誘われる飲み会に参加させられている、、、なんてことはありませんか?その会社に長くいると当たり前のように感じるかもしれませんが、そもそも「断れない飲み会がある」こと自体ブラック企業の特徴といいってもいいでしょう。
以上の観点からまず自分の会社をチェックしてみましょう。
ブラック企業だけどやめたくない・・・という時は?
仮にあなたの会社がブラック企業に当てはまったとしても、仕事の内容や社内の人間関係が理由で辞めたくないと思っている場合もあります。
しかしこういった会社で働き続けることによって思わぬリスクが存在することも忘れてはなりません。
ブラック企業で働き続けるリスクとは?
過酷な労働環境で働き続けることで、肉体や精神だけでなく、経済的にも大きなダメージを受けます。
例えば長時間労働によって、充分な睡眠や休息の時間が確保できないためうつ病になってしまうリスクが高まります。
頑張って会社へ貢献しようと働いてもうつ病になり、
通院→入院→求職 |
となってしまっては本末転倒です。
自分では大丈夫と思っていても、ブラック企業で働き続けるリスクは、想像以上に大きいものと考えたほうが良いでしょう。
会社に対して改善要求をしてみよう
会社に対して今の環境を改善を要求することは、現実的に難しいかもしれません。
最後の手として
労働基準監督署に相談する |
という手段があります。
労働基準監督署は全国に343署もあり(2020年10月現在)、最寄りの労働基準監督署に直接訪問して相談・申告することができます。
労働基準監督署は厚生労働省の管轄機関で、企業が労働基準法などの違反している場合には是正するように指導を行います。残業時間や残業代の未払いなど違法行為を犯している場合には、まず労働基準監督署へ相談してみるのも一つの手です。
上記は匿名でも行うことができるのもメリットです。
退職を決めたら準備すべきことは?
上記のいくつかのことをしても、改善されないという場合には退職をすることを視野に入れましょう。
ここでは、次の会社へスムースに転職するためのポイントをいくつか紹介していきます。
退職後の収入を確保する
退職後の経済的なリスクに備えるために、失業保険の給付条件と貯蓄(最低限必要な生活費)を確認しましょう。
失業中は失業保険を受給できますが、退職した場合には失業保険を受け取れるのは退職後3ヶ月以降になります。そのため退職後に次の転職先が決まっていない場合は、無収入の状態がしばらく続いてしまいます。そのため半年から1年分くらいの生活費は貯蓄として準備しておくと安心です。
スムーズに退職手続きを進めるために、あらかじめ就業規則を確認しておきましょう。
法律では2週間前に退職の意思を会社に伝えれば、理由に関わらず退職できます。
しかし、中には就業規則を理由に退職を認めないケースも考えられるため、今一度、自社の就業規則を確認し、退職の手続きを進めていくことが重要です。
転職活動を始める
そして重要なのは転職活動です。
時間がない中するのは大変ですが、これをしないことには先に進めません。
ハローワークの求人もありますが、個人的には転職サイトや転職エージェントを使った転職をおすすめします。なぜなら報酬額が全然変わってくるためです。
リクルートの求人は日本国内でも最大規模なので以下の2つは必ず登録しておくことをオススメします。
・リクナビnext ・リクルートエージェント |
辞められない時はどうすればいいの?
ブラック企業の場合は、社員を引き止めるために
・退職届を受け取らない ・離職票を発行しない |
などの対応を行うケースがあります。
レアケースですが、このような場合は焦らずに、以下の対応を行いましょう。
退職届を受け取ってもらえない場合
退職届けを受け取ってもらえない場合は、郵送で退職届けを送ることができます。
法律で2週間前に退職の意思を会社に伝えれば、どのような理由に関わらず退職できると定められています。そのため、どんな会社でも退職届を郵送した日付から2週間後の日付で退職が可能です。
退職届を破棄されたり、届いていないことにされないようにするために内容証明郵便で送るようにしてください。会社から支給されているものがあれば、この時に一緒に送るとよいでしょう。
離職票を作成してくれない場合
退職に対する嫌がらせとして離職票を作成しないケースがあります。通常離職票は退職日から10日前後で自宅に届きます。
しかし、退職日から2週間以上経っても届かない場合は、対応が必要です。このようなケースの場合には最寄りのハローワークの窓口へ相談に行き、会社に対して離職票を作成するように催促してもらいましょう。
退職代行を利用しよう
それぞれの手続きが大変だという場合には、「退職代行サービス」を利用するのも一つです。
退職代行サービスでは
・欠勤・退職意思の伝達 ・退職日の交渉 ・有休消化の交渉 ・引継ぎに関する交渉 ・私物の引き取り ・貸与品の返却の連絡 ・離職票の発行依頼 |
上記をすべて本人に代わって代行してくれます。
有給も取得したい・・・
離職票を発行してもらいたい・・・
などの悩みを抱えている場合は退職代行サービスの利用が便利です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回はブラック企業の判断方法と退職手段を解説しました。
以下まとめになります。
・給料面を確認
・人事関連を疑う
・会社の文化を疑う
・働き続けるリスクをしっかり把握しよう
・改善要求をしてみよう
・退職後の収入確保
・転職活動を始める
もしやめられないときは?
・退職届を受け取ってもらえない場合
・離職票を作成してくれない場合
・退職代行を利用しよう
世の中に、会社はたくさんあります。今の会社だけにしがみつくことを考えることより自分に今できることをやってみましょう。
・情報収集をする ・人に話を聞いてみる ・セミナーに参加する ・転職エージェントに相談する |
この一歩を踏み出すことによりまた見えてくる世界が変わってきます。
ぜひ,今の会社に悩んでいる方の参考になれば幸いです。