2018年12月22日(土) 狛江エコルマホールにて「渡辺香津美ジャズ回帰トリオ」を見てきました。
ジャズギターの真髄。名曲で彩る一夜。渡辺香津美ジャズ回帰トリオ スペシャルライブ
featuring guest 本田雅人(サックス)& 井上銘(ギター)日本が世界に誇るトップ・ジャズ・ギタリスト、渡辺香津美。 そのキレのある規格外のプレイは、いつも聴き手を圧倒します。 ゲストに名サックスプレイヤーの本田雅人、 そして、若手ではナンバーワンとも言われるギタリスト、井上銘を迎え、 刺激的な熱い、熱いステージを繰り広げます!
出演: 渡辺香津美(ギター) 井上陽介(ベース) 則竹裕之(ドラム)
ゲスト: 本田雅人(サックス) 井上 銘(ギター)
地元狛江でこんなスペシャルなジャズライブが聴けるなんて最高ですね。
狛江駅前にあるエコルマホールでは年に数回こういった大物ジャズミュージシャンのライブ演奏が行われています。
前回は、数年前に矢野顕子さんのライブを見て感激していました。
興奮のライブレポートをまとめてみようと思います
1stセット
まずは、ジャズ回帰トリオということで、
ギター・ベース・ドラムの3人で、スタンダードを演奏。
・My Favorite Things
・Footprints(Wayne Shorter)
やはり、シンプルなジャズギタートリオというより、がちがちなアレンジが入ったフュージョン寄りの演奏でした。
ドラムの則竹裕之さんがご機嫌で、ガンガンあおるようにドラミングで盛り上げていきます。
そして、3曲目から若手ギターリストの井上 銘さんがゲスト参加します。
ここでは、香津美さんオリジナル曲を続けて演奏。
井上さんとは、2人でツアーに回っており相性もばっちりです。
井上さんといえば、日本の有望な若手ギターリストとして注目されていますが、
やはりフレージングも独特ですね。宮之上貴昭さんのお弟子さんということは知っていましたが、
どことなくコンテンポラリーな香りがしていて、浮遊感あふれるソロもかっこよかったです。
そして、1st最後の曲は、コルトレーンの曲「Impressions」で終わります。
2ndセット
そして、10分ほど休憩して2ndセットの開始です。
まずは、アコースティックギター2本による井上さんとのデュオでラテン演奏。
交互にソロとバッキングを取り合い、いい感じにインタープレイしていきます。
こういうバッキングは香津美お手の物です。
そして、2nd2曲目から、本田雅人さん登場です。
ピカピカにひかるサックスを3本持ってきて、曲によって吹き分けていきます。
本田さんというとフュージョンのイメージが強いですが、循環系の曲(OLEOのような)オリジナル曲を超早吹き4ビートでがちがちに演奏していました。さすがです。
その後、今の季節の鉄板曲「The Christmas Song」をバラードで演奏。
さすがですね、音遣いがエロいんです。
一気に本田ワールドに引き込まれます。
そして、バラードに包まれたあとは、香津美さんの有名曲「ユニコーン」を演奏。
これはフュージョン世代にはうれしい選曲です。(自分はかぶってないですが。。汗)
そして、最後の曲は、キリンという豪華ユニットで編曲したが
こんな難しいアレンジだれがやるの?と文句も多かった(?)
マイルスデイビスの「Milestones」
いやーすさまじく忙しい曲でした。
が、それぞれのアイコンタクトで楽しんでいる感じがこちらにも伝わりました。
やはりジャズ回帰とはいえ、もうアレンジが完全にフュージョンになっていました。
もちろん、それで終わらず、アンコールの手拍子。
最後の曲はオリジナル曲で、観客に手拍子をレクチャーし、セッションで演奏に参加するという形をとり、ギターソロを取りながら、ステージから降りて客席をぐるっと回る香津美さん。
すばらしいサービス精神!お客さんも大喜び!
それではみなさん、「よいクリスマス・よいお年を」というあいさつでしめて、
ステージから姿を消しました。
初めて、香津美さんの音楽を聴きましたがとにかくバイタリティがすごいですね。
65歳とは思えないパフォーマンスで若手のギターリストを引き連れクラッシックギターでの演奏から、がちがちなフュージョンアレンジ編曲も行い、いまだ現役でバリバリ演奏されていて。
ただのジャズギタリストというよりも、ジャズだけに特化しないスーパーギタリストですね。
やはりここまでできる人ってそうそう見たことがありません。
日本を代表するギタリストとして、まだまだ頑張ってもらいたいです。
おすすめアルバム
個人的に好きなのは、リチャード・ボナ(b)、エル・ネグロ・オラシオエルナンデス(ds)という
ラテン最強リズム隊とのギタートリオ「モバップ」です。とにかくバカテクです!
気持ちいいぐらい激しいので、ぜひジャズをあまり知らない方にもお勧めできます!
2003年2月にリリースされた「ギター・ルネッサンス」で初のアコースティッ ク・ソロ・パフォーマンスに挑戦、ギタリストとしての原点に立ち戻った渡辺香津美。クラシックからビートルズ・ナンバーまで、アコースティックギター1本で名曲に向き合ったこのアルバムリリースは、まさに<香津美ルネッサンス>でもありました。そんな渡辺香津美が半年を経て発表するのは、なんと180度趣が異なるエレクトリック・ギター弾きまくりアルバム!! リチャード・ボナ(b)、エル・ネグロ・オラシオエルナンデス(ds)というこの上ないメンバーを集めて結成した“渡辺香津美New Electric Trio”で新たなエレクトリック・グルーブ・ミュージックに挑みます!タイトルの「Mo’Bop”(モーバップ)は、ジャズ、ロック、ファンク、ブルースといった音楽を内包しつつ渡辺香津美New Electric Trioが提唱する新しい時代のBopを意味し、そのサウンドをここに具現化しています。3ピースのロックバンドのようにタイトに弾け、更に加速度を増したフュージョン&クロスオーヴァー・ミュージックというべき疾走感が溢れます。過去の大ヒット作「トチカ」より、名曲「ユニコーン」をNew Electoric Trioスタイルにヴァージョンアップさせた「Tricorn」も収録。全てのギター・ファンに捧げる、渡辺香津美待望のエレクトリック・ギター・アルバム。