こんにちは、ゴウ(@GouBusiness)です。
2018年にランサーズが行った調査によると、日本にはおよそ1119万人のフリーランスがいると想定されています。全労働人口の6人に1人がフリーランス(副業も含む)として働いている時代なのです。
Lancers|フリーランス実態調査 2018年版を発表
時間や場所に縛られない働き方ができ、自分次第で年収の大幅アップも期待できるのがフリーランスの魅力です。しかし、収入が不安定になりがちで、社会保障が薄いなど社会的立場が弱いという特徴もあります。
これらを含めて今回はフリーランスに向いている人と向いていない人について、解説していきたいと思います。フリーランスに向いていない人はどうしたらよいかについても併せて紹介していきますので、参考にしてみてください。
フリーランスに向いている人とは?
会社員や公務員と違って、フリーランスは自力で稼いでいかなければなりません。毎月決まった給料をもらえるわけではないからです。
ここではまず、フリーランスに向く人の特徴を5つ挙げていきます。これらの特徴に多くあてはまる人は、フリーランス向きといえるでしょう。自分と当てはめてみてくださいね。
何らかの稼ぐスキルや手段がある人
何らかの稼ぐ能力や手段を持っていることは、フリーランスで働く上での大前提です。会社の看板でなく、個人の看板でも仕事を請けられるような何かを持っていることが最低条件になります。
たとえば
・プログラミングスキル ・デザインスキル ・ライティングスキル |
などです。
しかし、少しかじったという程度ではなくて相手の要求水準を満たせるレベルでなければ、まず独立は難しいでしょう。
誰にでもすぐにできるレベルであれば、アルバイト並みかそれ以下の報酬しかもらえないケースが多くなってしまいます。その場合、フリーランスで生計を立てていくのは、難しいです。
しかし、人脈があれば話は別です。
スキルレベルが平凡であったり、もしくは人並み以下だったとしても、仕事を紹介してもらえる得意先を紹介してもらうことができればなんとかなることもあります。まずは仕事をどこから取ってくるかというところが一番のポイントです。
営業や経理などもできる人
会社員であれば会社にお任せできることでも、フリーランスではさまざまな業務を自分で行わなければなりません。
例えば営業。
仕事は自動的に与えられるわけではなく、自分で探してコンタクトをとって受注する必要があります。つまり、自分をクライアントに売り込む営業活動ができることが必須です。なるべく良い条件で受注できるような交渉スキルもあるとよいでしょう。
始めは
・クラウドワークス ・ランサーズ ・ココナラ |
などのプラットフォームを活用していきながらやることもできますが、手数料を多くとられてしまうため、将来的には直接クライアントと仕事をしていかないと厳しいでしょう。
次に経理です。仕事上でのお金に関することは、基本的に全て自分で処理することになります。
・仕事に必要な物品その他の購入 ・交通費 ・税金の支払い ・クライアントからの入金 ・確定申告 |
など、日々発生するさまざまなトランザクションをひとつひとつきちんと処理していく必要があります。
最近ではクラウド会計などが普及してだいぶ楽にはなりましたが、それでも数日がかりの大仕事になることもあります。自分という会社の業務をすべてやるつもりでいないとなかなか大変です。
指示されるよりも自分で考えて動きたい人
時間や場所にとらわれない自由な働き方ができるのがフリーランスです。そのため、誰かに指示されるよりも自分の判断で動きたい、という人はフリーランス向いているとといえるでしょう。
これらは全て自由に決められます。
上司などから指示されることはありません。自分の裁量で決められる部分が大きいため、ワークライフバランスを実現しやすいです。
自由度というメリットを最大限に生かせて、それを仕事にできる人にはフリーランスは最適です。
コミュニケーション能力がある人
フリーランスの場合、会社のグループに属する働き方ではなく、一人で作業することが多くなります。しかし、チームで協力して仕事をすることもないわけではありません。そのようなときには必要に応じて人脈作りや仲間作りができたりするような、輪を広げていくコミュニケーション力が必ず求められます。
また、フリーランスでは最初から顧客がいることはレアケースでしょう。顧客が訪れるのを待っているのではなく、自分から積極的にアピールし、コンタクトをとって顧客を開拓していかなければなりません。そのような交渉力も伴った営業的なコミュニケーション力が必要になります。
電話やメールなどでのやり取り能力も含め、コミュニケーション能力は必須といえるでしょう。逆にそういったコミュニケーションが苦手という場合は、仕事を受注するのに苦労することが多いでしょう。
自律できる人
フリーランスは会社員と異なり、監督する上司がいません。時間や場所に縛られず、誰からも指示されない自由があるのがフリーランスですが、裏返すと、怠けようと思えばいくらでも怠けられてしまうことになります。
自宅で仕事をする場合には出社も必要もありません。そのため、ゲームやスマホでいつまでもダラダラ過ごすこともできてしまうのです。一人でも惰性に流されず、自律していけなければなりません。怠けたい・遊びたい欲望を自分の意思でコントロールできないと、フリーランスで生活するのは難しいでしょう。
また、会社勤めであれば経験とともに職位が上がっていきますが、フリーランスでは中長期でのキャリア計画を自分自身で立てなければいけません。
前年よりもいい仕事をしていくような向上心をもって仕事を行っていかないと、いつまでたっても収入が上がっていきません。自分のことを100%自己責任で引き受けられ、成長していける人が、フリーランスに向いているといえるでしょう。
フリーランスに向いていない人の特徴とは?
では逆に、フリーランスに向いていない人はどのような人でしょうか?
向いている・向いていないの両側から特徴をみてみることで、自分がフリーランスに向いているのかをより正確に判断できるようになることが期待できます。
それでは、フリーランスに向かない人の特徴を見ていきましょう。
受動的な感覚の人
会社員では毎日きちんと出社し、与えられた業務をやれば、最低限の給料をもらうことができます。
という受動的な感覚で仕事をしている人も多いのではないでしょうか。
しかし、フリーランスでは「やりたい仕事やできる仕事を自分から探す」という能動的なスタイルの働き方にならないと仕事が続いていきません。受身な姿勢のままではいずれ仕事がなくなってしまう可能性が高くなります。
会社員に近い受動的な感覚の人は、フリーランス向きとはいえないでしょう。
自己成長力がない人
何かを勉強したいという場合、会社員であれば社内研修があったり、社内に資料やマニュアルがあったり、上司や先輩がOJTで教えてくれたりします。
しかし、フリーランスではそのいずれも期待できないでしょう。自分で学習する方法を探した上で、基本的に独力で勉強しないといく必要があります。
どの能力が自分には足りないのかなぁ
これらを常に自分で考えていないといけません。
時代の変化は早くなっていますし、今の自分の稼ぐスキルが将来的に陳腐化しないとは限りません。自分に必要なものは何かを考え、自力で学習していく能力を身に着けていない人は、フリーランスでやっていくのは難しいでしょう。
健康面で不安がある人
フリーランスには会社員ほど充実した福利厚生制度はありません。
病気などが原因で働けなくなることは、いきなり収入が途絶えることに直結します。「有給休暇」なんて夢の世界です。
原因は何であれ一度でも
なんてことがあれば、顧客との継続契約が終了!・・・ということもよくあるケースです。代わりに仕事を引き受けてくれる同僚も先輩もいませんから、うかつに風邪もひけない・・なんてことにもなりかねません。
忙しい時には複数の顧客からの仕事が短期間に集中し、ほとんど不眠不休で働かざるをえなくなることもあります。そのため、体力や健康に不安のある人はフリーランス向きではないでしょう。ある程度タフである必要があります。
基本的なビジネスマナーがない人
フリーランスといえどもビジネスマナーは重要です。むしろ会社の信用でなく個人の信用で商売をしなければならないフリーランスだからこそ、マナーの重みが増してきます。
電話応対や名刺交換の機会はそれほど多くないかもしれませんが、メールや電話でのやり取りは、かなりの頻度で発生するでしょう。
・きちんとした言葉遣いや敬語 ・メールの返信をなるべく早くする ・電話の受け答えは丁寧に |
などあたりまえですが、これらのやり取りが悪いと顧客からの評価は下がってしまうでしょう。
ビジネスマナーに関しては、会社員であっても、フリーランスであっても絶対的に必要です。フリーランスでいえば「会社の代表」ということで、さらにビジネスマナーを求められるでしょう。
不安や孤独に耐えられない人
フリーランスには仕事がなくて稼げない時期があったりします。明日の生活費にも事欠くような状態になったりすればとても不安になりますが、こういった不安に耐えることも必要になってきます。そんな不安の中でも前向きに、次の仕事探しを継続していかないといけません。
また、ある程度安定して稼げている時期でもメンタルは重要です。孤独感に苛まれることがあるでしょう。フリーランスでは人間関係の煩わしさが少ない反面、一人で仕事を行っていくので、気が滅入ってくるなんてこともよくあるパターンです。
苦楽を共にする同僚・仲間がいないさびしさやむなしさによって、うつ病などの精神病にかかったり、徐々に社会性を失っていったりするリスクは軽視できません。そのため、不安や孤独に耐えられるある程度のメンタルの強さがないと、フリーランスでやっていくことは難しいでしょう。
フリーランスはあきらめようと思ったら
いかがでしたでしょうか?あなたはフリーランスに向いていそうでしたか?
やっぱり向いてなさそうだな・・・
おそらく多くがこちらの回答になるでしょう。この場合には、無理して独立するよりも普通に会社員として転職することをオススメします。
もしかしたら今の会社が向いていないだけで、会社員という働き方が向いていないとは限らないからです。他業種はもちろん同業種であっても他に会社はたくさんありますので、どこか自分に合う会社を探してみてみるというのも一つの方法です。
こんな不安をもったことはありませんか?
結論からいえば、一度フリーランスになったからといって、もう二度と会社員に戻れなくなるわけではありません。フリーランスの時期のさまざまな経験を生かして、再び会社員として転職することも可能です。逆にフリーランスとして仕事をしてきた経験を生かして、年収UPの転職することも可能です。
結論から言うと、いきなり「フリーランスになる」というのは、あまりおすすめはできません。
理由として
・社会制度に守られている部分が少ない ・クレジットカードが作るのが難しい ・ローンを組むのが難しい |
など、会社員と比べると社会的立場が圧倒的に弱いからです。
そのためいきなりフリーランスになるのではなく、まずは会社員として働き、実績や人脈を作り、ある程度自分だけで仕事が回せるようになってきたら、「独立」という選択肢を視野に入れるのが、個人的には正攻法かなと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、「フリーランスに向いている人・向いていない人について解説してきました。
以下、今回のまとめです。
フリーランスに向いている人
・何らかの稼ぐスキルや手段がある人
・営業や経理などもできる人
・指示されるよりも自分で考えて動きたい人
・コミュニケーション力がある人
・自律できる人
フリーランスに向いていない人
・受動的な感覚の人
・自己成長力がない人
・健康面で不安がある人
・基本的なビジネスマナーがない人
・不安や孤独に耐えられない人
・独立(フリーランス)に向かない人には転職がおすすめ
フリーランスは時間や場所にとらわれない働き方で、自分のやりたい仕事をすることができます。活動の自由度がとても高く、若くして同年代の会社員の数倍の年収を達成することも可能です。
その反面、社会制度に守られている部分が少なく、収入が安定しないなどのリスクが大きい働き方ではあります。そのため、高収入を求めて飛びつくのは非常に危険です。
自分を今後どう売っていくのかどのようにビジネスを広げていくのかをしっかり考え、リスクも考慮しながら、計画的に「独立・フリーランスへの道」を進めていくことが大切です。
参考にしていただければ幸いです。