PETER MARTIN & ROMERO LUBAMBO@Cotton Club【ライブレポート】

こんにちは、ゴウ(@GouBusiness)です。

2018年10月31日(水) 東京駅Cotton Clubにて「PETER MARTIN & ROMERO LUBAMBO DUO」を見てきました。

PETER MARTIN & ROMERO LUBAMBO

リリシズムと力強さを併せ持つ名ピアニストとブラジルが誇るベテラン・ギタリストがデュオで登場! 
ジャズ・ピアノの王道を行く名手と、ブラジル音楽とジャズの融合に取り組む鬼才ギタリストが東京で出会う。ピーター・マーティンとホメロ・ルバンボのデュオ・ライヴだ。ピーターは米国セントルイス生まれ。’93年に名高い“セロニアス・モンク・コンペティション”で準優勝し、ジョシュア・レッドマンやダイアン・リーヴスのバンドで活躍。2011年にはホワイトハウスに招かれてオバマ前大統領の前で演奏した。ブラジル・リオ出身のホメロは’85年に渡米し、アストラッド・ジルベルト、ダイアナ・クラール、パット・メセニーら数々のレジェンドと共演。音色の美しさ、類まれな歌心に共通項を持つピーターとホメロの“音の会話”に包まれながら、最高の秋の夜長を過ごしたい。

MEMBER
Peter Martin (p)
Romero Lubambo (g)

 

Peter Martin 久しぶりに見てきました。
前回はPeter Martin Trioの時なので、1年ちょっとぶりですね。

今回は、ギターとのDuoとのことでかなり珍しい組み合わせでした。実は今年の2月にこの2人の演奏が渋谷であったのですが、急遽直前に中止になってしまい残念だったのですが、再演が見れてよかったです。

 

PETER MARTIN & ROMERO LUBAMBO
https://www-shibuya.jp/schedule/008655.php
PETER MARTIN & ROMERO LUBAMBO

 



Peter Martinの代表作

Peter Martinはこれまでも何回か見ていて、1番初めの衝撃はやはり、ジョシュアレッドマン(ts)のライブアルバム「Spirit Of The Moment: Live At The Village Vanguard 」を聴いた時ですね。
当時大学生だったのですが、正直ジョシュアレッドマンよりも自分の中では目立っていました。
衝撃でしたね。とにかくめちゃくちゃ洗練されていてモダンな演奏なんです。
そして、タッチがしっかりしていてボイシングもクールで、アウトフレーズも随所に出てきてめっちゃくちゃかっこいいなーと。当時は耳ダコのように聴いていました。

 

その後、ヴォーカリストのダイアンリーブスのサポートピアニストでよく来日はしていましたが、
そのほかにもベースのクリスチャンマクブライドやブランフォードマルサリスのサポートとして、ブルーノートでよく公演をしていたのを見に行っていました。
とにかくクール!
サポート以上に目立っていました(笑)


ライブの感想

今回は、ギターとのデュオでどんな演奏を聞かせてくれるのか、正直未知でした。
ピアノとギターのデュオというとビルエヴァンスとジムホールのアンダーカレントが有名ですが、叙情的なイメージではなく、かなり2人ともがっつり弾き倒していました。
PeterとRomero のオリジナル曲を中心にスタンダードを混ぜるといった感じでしょうか。
前回来日時にリリースしていたPeter Martin Trioのアルバム曲を中心に演奏していましたが、

ドラムやベースがいなくても十分な迫力でした。

特にこの曲はかっこよかった。

 

デュオでもめちゃくちゃグルーブするんです。

ギターのRomeroは、ブラジル音楽がメインでしたが、スタンダードも4ビートもばりばりに弾くテクニカルギターリストでしたねー。
またそのスタンダードがかの有名な「Donna Lee」(チャーリーパーカ)

とてもブラジルのギタリストが弾きそうにない曲を持ってきていてびっくりしました。
でもその心配はまったくまったくの的外れで
ベースがいない分、お互いのソロ時には、4ビートを刻むというスタイルで、交互にソロをとり
インタープレイをしていました。お互いのソロ後には、観客よりも先に「YEAHHHHH」と言い合っていて、仲の良さ、お互いの信頼感が伝わりました。

途中タンゴの曲では観客に手拍子を求め、会場一体となって曲を進めていき、演奏後に
「ばっちりだ!明日このステージに一緒にドラムとして出てくれないか?」というご機嫌な洒落もいれつつ、会場が熱くなっていきます。

最後は、Peterのラテンチックなオリジナル曲を最後に終演。

 

もちろん、これで終わるわけはありません。
観客のアンコールの拍手が。。。。
控室に戻る前に「One More??」と大声で、Romeroが。(笑)
ほんとに終始ご機嫌な2人。すぐにステージに戻ってきて
最後に2人が演奏したのは、まさかの、、、

 

Giant Steps(John Coltrane)

いやー圧巻でした。
ドラムとベースもいないけど、二人の安定のリズム感・高揚感をストレートに聴くことができて大興奮なライブでした。
客入りがちょっと少なかったのが残念でしたが、「Peter Martin」は、おすすめのピアニストなのでぜひ興味があったら聴いてみてくださいね。