そもそも代理出席とは?
代理出席とは、文字通り「誰かの代わりに出席するバイト」です。
現在結婚式では
・友人が不足している ・会社の上司を呼びづらい ・新郎新婦のバランスが悪い ・急遽参加者がキャンセルになった |
といった人手不足が問題になっています。
そこに目を付けた「代理出席」のお仕事。
全く知らない赤の他人をその結婚式に呼んで、友人・会社の上司・両親として結婚式やイベントなどに代理出席をするという仕事です。
今回は以前私が新郎の友人役として代理出席した結婚式の模様を当時のことをなるべく繊細に思い出しながら紹介していきたいと思いますね。
今回のミッション
今回のミッションは、大きく2つありました。
1.友人として結婚式・披露宴に参加する。 |
新郎の友達として結婚式や披露宴に参加し、必要であれば他の人との会話も最低限ですがかわして、不自然にならないようにするのがお仕事です。
いわゆる「頭数」というやつです。とにかく新郎の結婚式や披露宴に参加して、友人役という形で式を盛り上げる、重要な役割です。
通常は出席だけすることが多いのですが、今回はさらにもう1つ依頼がありました。
2.友人として余興で演奏を行う。 |
これはちょっとハードルが高いです。特技で何かできる場合にはこういった「余興」をお願いされることもあります。
ミッションの流れ
駅に集合
ちなみに今回のプロジェクトメンバーはこんな感じでした。
大河ドラマ「吉宗」の出演経験あり。
仕事は池袋でAV販売。
この結婚式プロジェクトは初。
ウエディングモデルとしてパンフレットに多数出演。
この結婚式プロジェクトには2回目。
結婚式場到着
一通り段取りが決まったら、式までの時間に今回の友達設定内容をみんなで再度確認します。
今回は3人とも新郎のサークル仲間という設定です。なるべく「自然な感じに」会話できるように、勝手にあだ名をつけ、敬語もなしで話すよう意識改革を行います。まさに役者です。
ただしガチガチに設定を決め過ぎるのも実はよくないのです。
・設定を忘れる ・言い間違えをする ・ボロが出る |
といった後から取り返しがつかない事になってしまったら大変です。
基本的な部分だけは決めておき、多少話がずれたとしても軌道修正が可能な状態にしておくことが大事です。
結婚式開始~記念撮影
まだ場馴れしていない3人は、基本的に移動するときや席に座るときは、様子を見ながら基本的に一番最後に動く方針で行動していきます。目立つような行動は基本的に避けるようにします。
式が終わると、チャペルの外で写真撮影です。新郎さんが我々3人に気がつきます。
それからというもの、新郎の我々への目線の合わせの回数が半端ないことに。。。。 |
新郎さんも気になりますが、我々もそれ以上に気になります。決して悪いことはしてないのですがすごく罪悪感というか疎外感というか・・・
基本的には依頼人とは、視線を合わせないようにしたり、必要以上のコンタクトはしないように意識しました。
披露宴開始
式が終わり、披露宴会場へ向います。
ここからが一番の役者の見せ所です。我々3人は大学時代のサークルの仲間という設定です。
披露宴の同じテーブルには、本物の大学時代の学科仲間と新郎さんの同僚が同席する予定になっていました。基本的な学部の情報などは入手していたものの、大学の内輪ネタを振られたら、絶対に答えられないのでなるべく最小限の会話にという意識で参加します。
それに加えて今回のカップルですが
新郎さん:警察官 新婦さん:看護師 |
という組み合わせだったので、明らかに偽物の我々は肩身が狭いわけです(苦笑)
とにかく、もし話しかけられたら
・アドリブ力をフルに使って対応するか ・話を関係ない方向にもっていくか ・トイレにたつタイミングをスムースにつかむか(笑) |
を意識することにしました。
そんなことを考えながら披露宴が進んでいきます。
しかし我々が考えすぎなのか、周りとの絡みが想像以上になかったのがちょっと拍子抜けな感じもありました。
確かにあまり知らない大学の友達と何年かぶりにあっても話すことなんてあまりないですよね。
余興開始
とくにテーブル席での絡みもなく余興の時間になりました。
まずは、新婦側のナースさんたちによるハンドベルの演奏が終わり、ついに新郎のターンです。
当初の打ち合わせ通り
- A君→お祝いスピーチ
- B君→お祝いスピーチ、ピアノのふり
- ゴウ→ピアノ演奏
- 3人→「おめでとうございます!」
という台本通り進めることができ、ミッションコンプリート!
スピーチ内容も事前に用意されていたのもあり、役者経験があるほかの2人はスムースに余興を進めることができました。そしてピアノも間違えることなく演奏することができました。
披露宴終了
余興も終わり、新郎によるあいさつが終わり、披露宴が終了しました。
披露宴が終わったところでミッション終了です。長居をしてもボロが出るだけなので、我々は1番乗りで会場を退場することにしました。
外で待つ新郎新婦へ挨拶し、会場外で待っている代行会社のところへ業務終了連絡をしに向いました。
ミッション完了すると気が緩んでしまいますが、誰が聞いているかわかりません。そのため、最後まで気を抜かずに、周辺に気を配ることが重要です。
以上が代理出席の大まかな1日の流れでした。
メリットとデメリットは?
では代理出席のメリット・デメリットについて紹介していきます。
【メリット】 ・アルバイト代が高い ・引き出物ももらえる ・おいしい料理も食べられる【デメリット】 ・絶対に失敗できない ・日程が限定的 ・参加年齢が限定的 |
以上が簡単なメリットデメリットのまとめです。
気になるポイントでもある
時給単価はとても良いバイトですが、責任重大ですが、それ以上に日程や代理者想定年齢とうまくマッチングしないと参加が難しいです。
そのため毎週できるわけではなく、数か月に1度ぐらいの頻度だと思った方が良いでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
参加が決まった時にはとても緊張しましたが、意外に問題なく切り抜けられるなと思ったのが正直な感想です。
今回は一人ではなく3人で参加したのも心強かったのかもしれません。なかなか経験できない仕事なので、もし日程が合えば参加してみるのもよいかもしれません。
しかし参加が決まった際にはアルバイトという意識ではなく式を盛り上げてお祝いをする1人として参加してくださいね。仕事だからと割り切ってやっているとどこかでボロが出てしまったりするものです。
ぜひ参考にしていただけたら幸いです。