Joey Calderazzo Trio@Cotton Club 【セットリストとライブレポート】

こんにちは、ゴウ(@GouBusiness)です。

 

2018/9/15(土) 丸の内Cotton Clubにて「Joey Calderzzo Trio」を見てきました。

詩的なフレージングと透明感を感じさせるハーモニー
人気ピアニストがトリオで繰り広げるアコースティック・ジャズ

80年代後半に彗星のごとく登場。ジャズ・ピアノ界を牽引するひとり、ジョーイ・カルデラッツォが来日する。リッチー・バイラークに師事し、ブルーノートやコロンビア等の名門レーベルから数々のリーダー・アルバムを発表するいっぽう、故マイケル・ブレッカーやブランフォード・マルサリスのバンドでも演奏。

近作『ゴーイング・ホーム』はニューヨーク・タイムズ紙でも絶賛を受けた。今回はハリー・コニックJr.との共演で知られるベン・ウォルフ、ミンガス・ビッグ・バンドでも活動するドナルド・エドワーズとのトリオによる公演。シャープなタッチ、情熱的な即興演奏、磨き抜かれたハーモニーがジャズ・ピアノの醍醐味を伝える。(※Cotton Club紹介ページより引用)

Joey Calderazzo (p)
Ben Wolfe (b)
Donald Edwards (ds)

ジョーイ・カルデラッツォとは?

過去に5回ほどカルデラッツォのライブは見ていました。サックス奏者のブランフォードマルサリスのバックで見たり、トリオで見たり。
やはり一番のイメージは、サックス奏者マイケルブレッカーのバックをずっとつとめあげたピアニストというイメージが強いです。本当にかっこいい、クールでモダンなピアノなのです。
Joey Calderazzo Trio


ライブレポート

店内は満席でした。
ミュージシャン友達にも何人にか会いました。最前列のベストポジションです。
Joey Calderazzo Trio
演奏を始める前に、時差ボケがひどいなど、MC?と言うかフリートークを5分ほどしたのち、演奏が始まりました。曲間のMCは一切なしで、次々と演奏していきます。
オリジナル曲が中心でしたが、スタンダード曲「If I Should Lose You」なども間に挟んでいましたが、相変わらずカルデラッツォ節は健在でした。曲調は4ビートが中心でしたが、サルサやラテン、6/8など様々なパターンがありました。やはり一番生き生きしていたのは、4ビートのように思いました。
元ブランフォードマルサリスのピアニスト故「ケニーカークランド」の後任者としてブランフォードのグループに加入した彼ですが、初めはどこかカークランドのモノマネという印象はありました。カルデラッツォ自身非常にケニーを尊敬していた話は有名ですし、影響は受けていたのだろうと。
ソロをリズミカルにバッキングアプローチをするカークランドのカッコよさに加えて、叙情的な詩人のようなフレージングが特徴的なのです。うねるような左手のバッキングに乗せて右手のリリカルなフレーズがさらにうねりを増して彼の世界へ引き込んでいくのです。
ジョンコルトレーンの「至上の愛」を演奏しているカルデラッツォのアルバムです。
原曲のマッコイタイナーもかっこいいが、スタイルはやはり全然違います。聴き比べるととても面白い。もちろん両方カッコいいアルバムです。

本家マッコイタイナーのアルバムはこちら↓

ラストの曲が終わった後は、もちろんアンコールの嵐。
すぐに戻ってきた彼は、最前列のお客さんに「何かリクエストある?」と聞くと、「ファーストアルバムのあの曲」と言われ (私は知りませんでしたが)「他のメンバーが知らないから難しいなぁ」と言いながら、ソロでその曲を弾き始め、途中から最近作ったオリジナル曲を演奏。ミディアムテンポのバラード調の曲を演奏していました。


まとめ

正直カルデラッツォのオリジナル曲をあまり知りませんでしたが、ライブのパフォーマンスとして最高のステージを体感できることができました。
バックを支えるドラムとベースも素晴らしかったです。毎回彼のトリオはベースとドラムが違って来日するのですが、阿吽の呼吸というべきか、常人が数を数えていると訳が分からなくなるような尺の取り方を入れてきて、インタープレイを楽しんでいる感じが伝わりました。ただのスタンダード曲がここまでスリリングで自由になるのかと、、、さすがです。
コットンクラブ東京でのライブ盤も発売されるようですので要チェックです。